はじめに
2級のライティングにはこれまであまり必要でなかった、段落や文章の構成を考えなくてはいけません。
なぜなら2級のライティングの文字数は80~100と非常に多く、適当に書いてしまうと内容がごちゃごちゃになり、非常に読みづらい文章となってしまうからです。
そこで今回は英検2級を受けるあなたのために、ライティングのコツを3つと必要な情報をイロイロご紹介していきます!
そこで、この記事はこんなヒトに向けて書かれています。
- 2級を初めて受けるから、試験などをよくわかっていない
- 試験が直前に近づいているから、手っ取り早くライティングの点数を上げたい!
- 前に2級を受けたことがあるが、ライティングの点数が低かった
英検2級のライティングで知っておきたいコト
文法
英検 各級の目安によると、英検2級のレベルの目安は高校卒業程度となっています。(英検公式ホームページ 各級の目安)
つまり中学・高校で習ってきた文法がすべて出題され、それを理解してなくてはいけません。
そのためライティングでは、三単現(三人称単数現在)のsを付けるといった簡単な文法だけでなく、関係代名詞や仮定法なども理解し、使うべきところでは使っていかなくてはいけないんです。
また三単現の付け忘れやスペリングミスといったケアレスミスは、これまでの採点よりも厳しくなると考えていいです。
そのため書く前に文章の内容を考える、書いた後におかしなところがないかチェックする、といった作戦が必要となります!
注意)ケアレスミスを無くし、書く前と書いた後の確認のための時間をしっかりと取 る!!
そのためには、「実際にどんな問題が出題されるのか?」や「どういった作戦を立てるべきなのか」を紹介していきます!!
2級の勉強に必要なモノ
英検2級の勉強にはどのようなテキスト・単語帳・参考書を使えばいいのでしょうか?カンタンに説明していきます。
僕の経験からすると、単語帳・過去問・文法の教科書の3つが最強だと思います。
イロイロ手をだすと、試験日までに時間が足りなくて中途半端になってしまうんですね。
そのため3点セットを1周か2周することで、十分対策は可能なはずです。(加えて、自分の苦手なポイントを勉強してくださいね)
単語帳
単語帳は出る順パス単という、旺文社から出版されている単語帳を使いましょう!
この単語帳のいいところは、問題文に出されやすい単語から順にA→B→Cと分けられているところです。
つまり2級に出ないような、難しすぎる(カンタンすぎる)単語を覚える必要がないんですよ!
過去問
英検の勉強には英検の過去問で問題を解くのが一番効率がいいです!
なぜなら、実際に出題された問題のみを解くことで問題の特徴や慣れを学べるからなんですね。
英検の公式ホームページでは過去3回分の過去問が無料でダウンロードや見ることができます!
コピーしたりして活用していきましょう!
ただ3回分では十分ではないと思います。。。(僕もケチって無料で済ませようとしたら足りなかったことがあるんです)
英検公式ホームページにある過去問3回分はこちらから見ることができます!
そこで英検の過去問を購入するか、借りることをオススメします!
旺文社の過去問には過去6回分の実際に出題された過去問が掲載されているので、倍対策することができます!
文法の教科書
先ほど紹介したとおり、2級には過去勉強してきた文法が全て出てきます。(だからといってわからないところがあったら復習すればいいだけなんですが、、、)
これまで勉強してきた内容が出てくるだけですから、新しく文法の教科書を購入する必要は無いと思います。
学校や塾などで購入した、これまで使ってきたテキストを使うのがいいんじゃないでしょうか?
オススメのデジタル教材
これまで紹介してきた単語帳と過去問は英検を受験する上で欠かせない教材です。
しかし、2冊買うとカバンでの持ち運びがタイヘンです。
スマホやタブレットで見ることのできるテキストは非常に持ち運びもカンタンだし、使う場所を選びません。
そこで下の記事では、出る順パス単や過去問が全て入っているオススメのデジタル教材を紹介しています。
コツ1 問題の内容を知る!
問題の内容を知らないで、がむしゃらに勉強したり、問題を解いても時間のムダです。
「こんな問題が出るんだな」、「じゃあこんな内容の勉強しなくてはいけないな」とムダな時間を省略することで、短時間で点数を上げることができます!
じゃあ英検2級のライティングではどのような問題が出題されるのでしょうか?
過去問題集や英検の公式ホームページなどを使って、過去問を見てみましょう!
英検の公式ホームページにある過去問3回分はこちらをクリックしてください
ライティングの問題は筆記試験の最後、リスニングの直前にあります。
問題文を知る!
過去3回分の問題を見てみましょう。問題文にかかれていることはすべて同じですね?
その中でも重要な部分を取り出してみましょう。
- 語数の目安は80~100字です
- 以下のTOPICについてあなたの意見とその理由を2つ書きなさい
の2点が大事です。
「以下のPOINTは無視してもいいですよ。」と書いてあるので、とりあえずは気にしないでおきましょうか。
1. 語数を守る!
英検2級のライティングの語数は80〜100字と、これまでの級よりも格段に多くなりました。
語数の「目安」ですから、100を超えても、80を切ってもかまいません。
しかし僕の意見として、最低限80文字は書いておきたいですね。
なぜなら、採点官が内容に物足りなさを感じるかもしれないからです。
もちろん採点官がいちいち文字数を数えるなんてことはしないでしょうから、1〜2字の不足は問題ないでしょう。
文字数を超える分にはかまいません。(もちろん20文字オーバーなどは、どこかを削らなくてはいけないですが…)
2. 以下のTOPICについてあなたの意見とその理由を2つ書きなさい
「TOPICについてあなたの意見とその理由を2つ書きなさい。」とありますが、どのように解答すればいいのでしょうか?
日本語の作文では、「起承転結にまとめなさい。」とよく言われますが、英語では3つに別れます。
- Introduction (自分の意見)
- Body (その理由)
- Conclusion (結論)
2つの理由がボディーに入りますから、作らなくてはいけない文章は4段落構成になりますね!
【英検準2級】ライティング対策のコツ3つ!にも書かれてますので、ぜひ一度目を通してみてください。
質問文を知る!
過去3回分の問題の質問を見てみてください。なにか特徴はつかめませんか?
そうです。すべての質問が、”Some people says ~~~~, ” のようになっていますね?
その次の文章は、”Do you agree with that opinion?” か “Do you think ~~~?” となっています。
あらかじめ知っておくことで、対策もできますよね?
ではこの2点をふまえて、コツ2・3を見ていきましょう〜
コツ2 解答の型を作る
英語で型をテンプレートと呼んだりしますが、そのテンプレをあらかじめ作っておくことで、時間の短縮につながるというのはわかりますよね?
第1段落がIntroduction(あなたの意見)、第2・3段落がBody(その理由)、第4段落がConclusion(結論)となっています。
この問題ではあなたの意見と2つの理由を聞きたがっていますから、1-3段落に多くの文字数を使います。
特に2と3段落目は、理由を書かなくてはいけないので、必然的に文字数が長くなってしまいます。
なぜなら「〜〜〜に賛成しますか?」という質問に対して、あなたの意見は「はい」か「いいえ」でも十分に通じるからです。
一方で理由を詳しく書かないと、どうしてそう思ったのかが全くわかりません。
つまり、Bodyの文字数が長くなるんですね。
それでは、実際に使えるテンプレを紹介していきますよ!
第1段落 Introduction (あなたの意見)
“Do you think ~~~?”や”Do you agree with that opinion?” という質問に対して、あなたの意見を書く場所となっています。
その理由は、ボディー(2・3段落)で書くので、必要ありません。
そうすると、”I think ~~~.” や “I agree(disagree) with that opinion.” といったシンプルな一文で終わってしまいますが、いいのでしょうか?
いいんです!!!
これ以上は何も書かなくてもかまいません!
なぜなら2・3段落が理由を書く部分で、一番文字数を使わなくてはいけないからです。
あまり第1段落に文字数を使ってしまうと、その後の文字数が少なくなるだけでなく、読みづらい文章となってしまいます。
Introduction はあなたの意見を書く場所ですから、「はい」「いいえ」や「賛成します」「賛成しません」程度のコトを書くだけでいいんですよ!!
しかも意外と10〜20文字くらいになっていますよね?安心してください!
第2・3段落 Body
これはあなたが考えた意見についての理由を書きます。
採点官はここを一番知りたがっていますので、よく考えてから書き出しましょう!
とりあえず日本語で考えてみる
まずは日本語でどのようなことを書くか考えてみましょう。
それから英語で書くことで、英語自体が変になったり、内容がまとまります。
とりあえずこれは使っておきたい!よく使う単語
2つの理由を書くわけですが、段落ごとに「1つ目の理由は、」とか「次に、」といった単語を知っておいたら便利ですよね?
それは、”First(はじめの)”と”Second(2つ目の)”という単語を使います。
例えば、地球温暖化の問題に対して、”First, the temperature is gradually increasing.”「1つ目の理由として、気温が徐々に上昇しています。」といった文章を作ることができます。
他にも、”Firstly (Secondly), ~~~” や “First(Second) of all, ~~~” なども同じ意味を持ちます。お好みでどうぞ。
注)ただしそれぞれ、後ろにカンマが付くので忘れないでください!!!!
Bodyで使いたい文字数はどのくらい?
先ほどからボディーは一番文字数を使わなくてはいけないと言い続けていますが、どのくらいの文字数を使えばいいのでしょうか?
100字ぴったし書くとして、Introduction=10~15, Body=70~80, Conclusion=10~15字程度だと考えてください。
これから結論(conclusion)の部分も紹介しますが、第1段落と同じように、10〜20字程度で収まります。
なのでもし問題を練習するときは、ボディーの文字数を気にしながら書き進めると、バランスがよくなると思います!
第4段落 Conclusion(結論)
最後に結論について紹介します!
結論ではもちろん、新しく意見や理由を書くことはできないですから、第1段落と同様に文字数が少なくなります。
“Do you think ~~~?” の質問に対しては”I think ~~~.” と答えますし、”Do you agree with that opinion?” であれば、”I agree(disagree) with that opinion.” と答えるだけです。
ではどのように書けばいいのでしょうか?例とともに見ていきましょう!
Conclusionで使える単語
結論(まとめ)ではどのように書けばいいのでしょうか?
日本語で考えてみると、「結論として」や「以上の理由から」といった表現から、「私は〜〜に賛成です。」とか「私は〜〜と考えます。」に繋げたいです。
もうすでに後ろの文章については学びましたから、「結論として」と「以上の理由から」という表現を紹介しますね!
“In conclusion, ~~~” と “Therefore, ~~~”
“In conclusion, ~~~” とは、日本語では、「結論として、〜〜」のような意味を持ちます。
もう一つの”Therefore,~~~” は「そのため、〜〜」のように訳すことができます。 “so” のような意味があります。
どちらも文頭に使い、後ろにはカンマを付けてください。
Conclusion はなくてもいいの!?
ぶっちゃけ第4段落はなくてもいいです。
もしも文字数が100を大きく超えそうなときには、省略しちゃってください。
第1段落と書いている内容は同じですので、文字数稼ぎに存在していると考えてもいいです。
コツ3 問題に慣れる
最後のコツは慣れることです。
問題をいっぱい解いてみてください。
オススメなのは時間を計りながら解くことです。
そうすることで、当日でも焦らずに書くことができます。
(2つの理由とどんなことを書き出してから)問題を解いて、その文章を見直してみましょう。
先生や他の人に直してもらうのもいいでしょう。
三単現のs、時制など間違っていないかよく読み直しましょう。
どのくらいの時間で解けばいいの?
2級の筆記試験は85分と長く聞こえますが、長文読解があることを考えるとライティングに時間はあまり使えません。
はじめは30分で練習しながら、20〜25分で解けるようにしたいです。
もちろん理由を考える時間もありますから、書いている時間は15分もないでしょう。
ライティングの時間を短くすればするほど、長文や単語の問題に時間を使えます!
おわりに
いかがでしたか?
やる気や自信は上がりましたか?
英検2級はこれまでの文法の勉強の成果がでます。
ライティングをマスターすれば、リスニングなどで失敗しても取り返すことができますし、僕の経験としては採点が甘いので、比較的短時間で高得点を取ることが可能です!
過去問と解答をうまく使いながら、一緒に高得点を目指しましょう!
それでは、ごきげんよう〜
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