日本の移民受け入れの現在と将来〜ヨーロッパの国と比較してみて、僕が感じたこと〜

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こんにちは、杖氏(@tsueshi-blog)です。

この記事では日本の移民受け入れの現状、メリットとデメリットについて紹介します。

所々僕がデンマークに住んでいて感じることや、ドイツ・フランスなどを旅行してみて感じたことなどを日本と比較しながら紹介します。

なるべく難しい単語などは少なめにして、とっつきやすいような内容にしますね。

長いので〇〇introductionと〇〇conclusionの部分だけを読めばカンタンに内容が分かるようになっています。

この記事を読めば、日本が移民を受け入れる必要があるのか・無いのか、海外の移民受け入れの現状とその影響について知ることができます。

なるべく僕の意見は少なめに、客観的な意見で紹介していきますので、アナタだったらどうするかなどを考えながら読み進めてみてくださいね。

そもそも移民ってなに?〜移民と難民の違い〜

まず移民とは何でしょうか?

みんな大好きウィキペディアさんによると、「移民(いみん)とは、異なる国家へ移り住む事象、また出生国や育った国といった居住国を離れて、12ヶ月以上、当該国へ移住して居住している人々を指す。」とあります。

また国連の国際移住機関によると、「国際(国境を越えた)移民の正式な法的定義はありませんが、移住の理由や法的地位に関係なく、本来の居住国を変更した人々を国際移民とみなす。3カ月以上12カ月未満の移動を短期的または一時的移住、1年以上にわたる居住国の変更を長期的または恒久移住と呼んで区別するのが一般的です。(一部略)」らしいです。

つまりカンタンに説明すると、移民とは「どんな理由でも、海外に3ヶ月以上住んでいる人」ということですね。

つまり旅行や留学、出張している人も移民に含まれます。

意外ですが、移民と聞いて「出稼ぎ」というイメージが出てくるのは間違っていませんが、実は正しくないんですね。

移民と難民の違い

国際移住機関「移民の定義」

そこで移民と難民の違いを学んでおきましょう。

上の画像にあるように、難民は移民に含まれます。

ただし移民と難民は違う性質として扱われます。

例えばUNHCR(国連高等弁務官事務所)によると、

メディアでは移民と難民という単語が混ぜて使われることがありますが、移民と難民には法的に決定的な違いがあります。難民は宗教・民族・紛争・気候変動といった理由からやむなく避難せざるをえない人々のことを指します。(一部意訳)

‘Refugees’ and ‘Migrants’ – Frequently Asked Questions (FAQs)

また難民受け入れ国には難民を保護する義務があります。

1.難民を彼らの生命や自由が脅威にさらされるおそれのある国へ強制的に追放したり、帰還させてはいけない(難民条約第33条、「ノン・ルフルマンの原則」)
2.庇護申請国へ不法入国しまた不法にいることを理由として、難民を罰してはいけない(難民条約第31条)

難民条約について

つまり?

移民は自分の意思で海外に移り住んでいるのに対し、難民は戦争などによって移り住まなくてはいけない状態です。

また難民を受け入れる国は、難民を追放してはいけません。

もしも難民がもともと住んでいた国に送り返されてしまうと、最悪の場合殺されてしまうかもしれないからです。

移民受け入れのメリットとデメリット

一般的に言われている移民を受け入れることのメリットとデメリットとは何でしょうか?

移民受け入れのメリット

移民を受け入れるメリットとしては、労働に関する場合が多いです。

・海外の優秀な人材
・比較的低賃金の労働者

特定の知識や技術に優れた人材を受け入れることは、日本の産業や経済に貢献することから受け入れられます。

また東南アジアなどの低賃金で雇える労働者は、日本人の就きたがらない仕事に従事してくれます。

超少子高齢社会の日本では、社会保障費を支えてくれることも期待されています。

移民受け入れのデメリット

移民受け入れにはリスクもあります。

移民の管理、取締りなどにかかるコストは警察や司法だけでなく、教育制度、高等教育、社会福祉、公共交通機関など幅広い。

またオーバーステイ(不法滞在)の数は2019年1月1日時点で70000人を超え、すでに大きな問題です。

移民をさらに受け入れることは、オーバーステイの数を増やすことにもつながります。

彼らは正規の仕事に就くことができないため、窃盗などの犯罪に走る傾向があります。

まずは今の日本の移民受け入れの状況

日本は少子高齢にともない、労働者不足が深刻になっています。

そのため足りない労働力を海外から受け入れようと始まったのが、特定技能制度や技能実習制度です。

2018年にはOECDの統計で、日本は世界第4位の移民受け入れ国になったことから大きなニュースになりました。

2000年代やそれ以前は中国や韓国からの移民が多かったのに対し、近年はタイやベトナムといった東南アジアからの移民が増えています。

彼らの多くは農業や漁業といった第1次産業から、第3次産業であるコンビニのアルバイトまで幅広い産業で活躍しています。

最近コンビニのレジでは外国人の若者を多く見かけるようになりましたよね。

しかし移民や受け入れ先の管理が甘く、長時間労働や残業代未払いなどの問題も多く起こっています。

2019年3月には東京福祉大学から1600人もの外国人学生が所在不明になったとして、メディアでも大きく取り上げられました。

ヨーロッパ諸国の移民受け入れの状況

戦後20年がたった1960年代、日本ではバブル経済に突入したころから世界は急速な発展を遂げました。

同時に人手不足も深刻になり、ヨーロッパの発展国は海外から移民を受け入れることで発展をさらに進めようとしました。

特に言語や学歴を必要としない工場の単純労働や運転手などに多くのニーズがありました。

しかし急激な発展も落ち着きを見せ、リーマンショックなどの経済危機が起こります。

多くの労働者は職を失い、国民に「移民に職を奪われた」という不満が増えました。

学歴が低く、言語の通じない移民は母国に返ったり、犯罪に走るようになります。

近年はイギリスのEU離脱、イタリアやドイツでの左翼政党の躍進がありますね。

フランス

フランスは元植民地から移民を受け入れた歴史があります。

彼らはフランス語を話すことができることから、言語面での問題は起こりませんでした。

しかしフランス国民と移民の統合は進まず、2015年の移民による「パリ同時多発テロ」は記憶に新しいかと思います。

僕のパリを訪れた経験から言うと、街中の浮浪者やメトロのスリなどは圧倒的に移民が多いです。

パリ出身の友達に聞くと、「夜中はフランス人でも出かけるのが怖い」と話しています。

パリはスリの数がヨーロッパの中でもトップクラス、一番緊張する街です。

ドイツ

ドイツは周辺国に比べてダントツで外国人の数が多く、日本人の僕がいても目立つことはありません。

フランスと比べて東欧やアジア系の割合が高いからですね。

治安は都市によって異なりますが、僕の行ったハンブルグやデュッセルドルフは比較的治安が良かったです。

とくにデュッセルドルフは移民がイロイロな所で働いていて、うまく混ざり合っていました。

一方でハンブルグは浮浪者の数が多く、ハンブルグ中央駅付近は夜中になるとちょっと怖かったですね。

ドイツ人の友達によるとドイツの南東は治安が悪い傾向にあるそうです。

植民地を持っていなかったドイツはアフリカだけでなく、東欧や中東からの移民が多めです。

そのため言語の違いによる、格差などが起こりやすいようです。(仕事に就けなかったり、教育を受けられなかったり)

トルコマフィアやレバノンマフィアが代表するように、出身国の人同士でつるみあうと犯罪が起こりやすいですね。

デンマーク

ドイツと同じく植民地を持っていなかったデンマーク。

1960年代から30年以上にわたってアフリカや南アジアを中心に移民を受け入れてきた歴史があります。

現在人口の8%以上が移民とその子供で占められています。

高福祉国家であるデンマークでは徐々に「移民は働かずに、お金だけもらっている」という不満が出てきます。

結果2018年には移民排斥を進める政党が与党となっています。

デンマークの移民受け入れはヨーロッパの中でも最も厳しく、デンマーク人と結婚してもデンマーク国籍を取得するのには高いハードルがあります。

さらに現在のデンマーク首相は「犯罪や暴力に走る移民はデンマークに必要ない」という投稿をしています。

首相がこんな投稿をするほど移民はこの国に大きな悪影響を与えているんですね。

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ヨーロッパと日本の違い(地理・歴史・政治)

地理・歴史・政治的に見た日本とヨーロッパとの違いを比較してみます。

陸続きじゃない

日本はヨーロッパとは違い、周りを海に囲まれています。

ヨーロッパではシェンゲン協定(協定国同士を自由に移動することができる)が結ばれ、国境検査などが行われていません。

例えばドイツからデンマークに電車で入国する際、パスポートを持っていなくても入国できます。

一般に日本に入国するには飛行機しかなく、パスポートの提示などが必要ですよね?

日本を出入りする人の管理がヨーロッパに比べて格段にしやすいはずです。

外国人受け入れの体制ができていない 

日本は欧米諸国と比べて、外国人を受け入れる体制ができていません。

これは単純に歴史的に日本に来る外国人が少なかったからです。

外国人が日本で生活するには「日本語・マナー・宗教・文化」といった教育が必要です。

もしかしたら買い物の仕方も教える必要があるかもしれません。

移民が子供を連れてきたらどうでしょうか?

子供がきちんと学べる環境・教科書などは整っていますか?

ほとんどの公立学校には外国語としての日本語を教える先生がいません。

受け入れる人はどうでしょうか?

中学校に外国人が急に入ってきて、馴染めるとは思えません。

思春期まっただ中の子どもたちですし、数年後には日本語の高校受験もあります。

なぜ移民受け入れはメリットばかり紹介されるのか?

移民について紹介するテレビ番組を見ていると、なぜだか移民賛成のコメンテーターが3人、反対が2人、など必ず偏っています。

国民がそれほど賛成しているようには感じませんし、討論では公正に3人ずつ呼ぶべきではないのでしょうか?

メディアでは紹介されない移民受け入れのデメリットについて紹介します。

外国人移民がその国の言葉を話さないとどうなる?〜その逆も考えてみる〜

僕は先日、ドイツのデュッセルドルフに旅行へ行ってきました。

デュッセルドルフはヨーロッパで最も大きな日本人街がある都市として有名です。

日本人街を歩いてみると、そこら中に日本食レストランや本屋があります。

街中で日本人はカンタンに見つかります。

デュッセルドルフでは1日中ドイツ人と話をしなくても生活ができるほどです。

そんな状態のため、デュッセルドルフに住む日本人にはドイツ語が全く話せない人も多いのだとか。

職場で英語や日本語を使い、家でも日本語を使うからですね。

日本人はそれでも職場があるから問題ありませんが、知識や経験のない人だったらまず無理ですよね。

移民もお金を稼げないと生活できないので、犯罪に手を染めます。

人数が多ければ多いほど、結束するので止めるのが難しくなったり大きな犯罪を犯します。

トルコマフィアやレバノンマフィアはその1例ですね。

外国人参政権

公明党、民進党、共産党は外国人参政権を導入しようとしています。

外国人参政権とは、「日本国籍を持っていない人(外国人)が日本の選挙に立候補できる権利」ということです。

例えばどこかの国の人が日本の政治家になり、母国に毎年100億円あげる法律を作ることができるようになります。

また母国の国籍を持っているため、いざという時は責任を取らず母国に買えることだってできます。

政治家の1人や2人、組織票やスパイを使えばすぐに当選させることはできます。

政治家とはその国の経済や教育を良くするために国民から選ばれる人です。

どうしても日本を良くするために政治家になりたいのなら、日本国籍を取ればいい話です。

2019年も問題ばかり

元号を掲げる人のイラスト(令和)

現在でさえ日本にいる移民に関する問題は数多くあります。

東京福祉大学の留学生失踪、技能実習生の賃金未払いなどまずはそちらの問題を片付けるべきではないでしょうか?

今の日本があるのは、これまで数十年間の努力があってこそ

僕は海外で生活をして、初めて見つけた日本の良さを痛感しています。

内側からではわからないことがたくさんあります。

ポイ捨ての少なさ、マナーや接客の良さは海外では考えられないほど良いです。

女性1人で外を出歩ける、夜中安心して散歩できる、電車で居眠りできる、財布を落としても返ってくるなんてできない場所の方が多いかもしれません。

これは1965年の東京オリンピックのときから培ってきた、日本の強みです。

進化や改善は世代を超えて徐々に行われてきました。

急激な変化や発展が問題を起こすことはヨーロッパの例を見ればわかります。

僕は移民問題についてどう考えるか

テスト勉強や対策を十分にしなかったからテスト結果が良くなかったように、労働者不足も対策が足りていませんでした。

若年層が政治にもっと興味を持っていたら、投票率が良かったら、子育て家庭向けの政策が打ち出されたかもしれません。

移民の受け入れは一時的な解決であって、長期間でみると何の改善もありません。

問題の根本を解決しないと、労働者不足は解決しません。

どうしても日本に移住したい人や優秀な人を少数かつ長年に渡って受け入れるべきではないでしょうか?

もちろん日本語や職業訓練などを忘れずに。

義務教育で移民2世が日本に馴染めるように、言語学校で移民が日本社会に馴染めるように、職業訓練学校で仕事を見つけられるように、これらのことをできるようになってから受け入れるべきではないでしょうか。

また社会保障・犯罪対策なども万全にしなくてはいけません。

労働目的の移民か、人道目的の移民か

僕は移民には2種類あると考えています。

お金を稼ぐために来る移民と、母国で戦争や差別を受けてしょうがなく来る移民です。

後者はもちろん受け入れるべきでしょう。

問題は労働目的の移民です。

長期間にわたって少しずつ受け入れるべきでしょう。

短期間で大量に移民が来ると、もともと住んでいた人との軋轢がうまれます。

僕の意見

中途半端な移民政策は国民や外国人にとって望まない結果をもたらす。

将来移民やその子供が住みづらい社会になるなら、受け入れないことの優しさも必要。

まずは国内で解決することを目指し、少数の労働目的の移民を受け入れるべき。

アナタに移民についてもう1度考えてほしい

人手不足は一瞬ですが、犯罪悪化を解決するには長期間の努力が必要です。

この記事をきっかけに、移民の大量受け入れについて少しでも考えてくれたら嬉しいです。

それでは杖氏(@tsueshi-blog)でした。

ごきげんよう〜

(この記事では移民受け入れや特定の人種を差別しているわけではありません)

参考にしたもの

デンマークは何故移民に厳しいのか? (おすすめ)

ドイツの各州が続々「移民ギャング摘発」に乗り出す深刻な事情

欧州の移民事情と問題点

ドイツ・スウェーデンの外国人政策から何を学ぶか

移民に本当に寛容なのはイギリスかドイツか

Denmark’s Prime Minister extremely worried about parallel societies and Islamisation

In Denmark, Harsh New Laws for Immigrant ‘Ghettos’

Indvandrere og efterkommere udgør halvdelen af alle kriminalitetsmistænkte i Sverige

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