オオカミを失った日本人ーニホンオオカミとエゾオオカミを失った生態系ー

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日本の生態系は昔、その頂点である大型の肉食獣、つまりニホンオオカミとエゾオオカミを失いました。

高校の生物では日本の生態系はイヌワシなどの大型獣を頂点として、ネズミ⇒虫や木の実⇒バクテリアの順番で構成されていると説明されます。

しかしオオカミという大型獣を除いた生態系の説明などはどうも腑に落ちません。(詳しくは便覧などを見てください。)

この記事ではオオカミを失った原因や結果、そもそも日本のオオカミとはといったことについて紹介します。

生物学を詳しく勉強していたわけではないので、正しくない点もあるかとは思いますが、都度更新していこうと思います。

日本にいた2種類のオオカミ

二ホンオオカミ

東北地方から九州地方まで幅広く分布していたと考えられるオオカミ。

1905年に奈良県吉野村で捕獲されたものを最後に絶滅したと考えられている。

絶滅の原因としては狂犬病や人為的な駆除、開発による生息地の分断などがある。

例えば最後に発見された奈良県では江戸時代から吉野杉の植林が盛んであった。

環境省のレッドリストでは、「過去50年間生存の確認がなされない場合、その種は絶滅した」とされるため、ニホンオオカミは絶滅種となっている。

他のタイリクオオカミなどとは分種(違う種類)であると考えられている。

エゾオオカミ

ニホンオオカミと同じ時期(明治時代)に絶滅したと考えられるオオカミ。

北海道から樺太などにも生息していたと考えられる。

北米大陸やユーラシア大陸に住むタイリクオオカミと近い種。

人間がエゾオオカミの餌でるエゾジカを狩りすぎたことにより、オオカミが家畜を襲うようになり駆除の対象となった。

駆除の方法とは北米で使われていた手法である毒餌を使う方法や、報奨金(2~8円)などがある。

ニホンオオカミとヤマイヌ

昔の絵画などにはニホンオオカミとヤマイヌという2種類の動物が描かれていた。

これらを同一視する考え方もあれば、違う種類であるとも考えられている。

ニホンオオカミの数少ない剥製(4体)の1つ、オランダの博物館にあるものには”Jamainu(ヤマイヌ)”と表記がある。

そもそもこの2つは違う種であるという考え方の1つにはヤマイヌもニホンオオカミも同時期に(あるいは一方が少し早く)絶滅した、という考え方がある。

一方で人になつくオオカミをイエイヌ(一般的な犬)と山に住み人になつかないオオカミをヤマイヌ(つまりニホンオオカミ)と区分していたとの考え方がある。

他にはオオカミと犬を交配させた種がイエイヌであるという考え方もある。

紀伊半島で植林が盛んであった理由

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江戸時代人口の多かった江戸では人口密度が高く、火事も多く起こりました。

江戸の面積の7割は武家地(大名や武士の家)が占めており、残りの3割に100万人以上が住んでいた。

そのため冬の乾いた季節風や放火が起こると、近隣に火が移りやすく広がりやすかった。

しかも西洋のレンガ造りとは違い、柱やふすまなどすべてが木からできていたためさらに燃えやすい。

江戸では火消(消防)が活躍したのはご存じの通り。

ひとたび火事が起こると紀伊半島から黒潮を使って船で木を運び、家を建てた。

伊勢商人は大阪商人、近江商人と並び日本三大商人と呼ばれる。

例えば三井が伊勢商人の流れを汲んでいると現代でも有名。

オオカミがいなくなったことによる弊害

シカやイノシシを狩る存在がいなくなることによって田畑が荒らされる、あるいは人里に現れるようになる。

人間がそれらを狩ることとオオカミが狩ることは異なる。

オオカミが狩ると、弱ったり、年老いた個体が間引かれるのに対し、人間ハンターによる狩りはそれらの要因関係なく間引かれる。

強い個体や健康な個体が生き残ることはシカやイノシシにとっても大切である。

そもそもこの記事を書こうと思ったわけ

下の3本の動画を見て感化されたから。

ダークサイドミステリー「幻のニホンオオカミを追え!」

ダークサイドミステリー「幻のニホンオオカミを追え!」

この動画では日本オオカミが絶滅した(と考えられる理由)やその生態、現在も生き続けている説などについて検証している。

絶滅したエゾオオカミ HOKUDAI Only One! No.10〜北海道大学〜

絶滅したエゾオオカミ HOKUDAI Only One! No.10〜北海道大学〜

この動画では北海道大学の博物館が唯一エゾオオカミの標本を作製し、保存していたこと。

また害獣であっても、生体の研究や保存の重要性を考えさせられる。(1つ目の動画でコメンテーターの方が仰っているように、日本ではお金にならない研究をしたがらない研究者が多い。)

BS11 アーサー・ビナード 日本人探訪 #7 北海道 桑原康生

BS11 アーサー・ビナード 日本人探訪 #7 北海道 桑原康生

アメリカの大学で生態系やオオカミについて研究された桑原さんが、北海道にオオカミを復活させるための試みを紹介している。

種として異なるタイリクオオカミを北海道に放つことについて紹介している。

(生物学に疎い自分の意見ですが)この動画を見る限り、起源の同じ種を放ち、生態系を整えることは一考の余地があるのでは。

これらの動画でわかること

オオカミの再導入

エゾオオカミに近いタイリクオオカミやニホンオオカミに近いハイイロオオカミを野生に放つことが検討されている。

wikipedia オオカミの再導入

3本目の動画より、

「日本のオオカミの歴史は約50万年、オオカミを再導入して成功すれば(未来から振りかえってみると)ほんの一点だけオオカミがいなかった時期がある」

生物の保存の重要性

写真・絵・標本を使って、あらゆる種を記録すること、また保存に努めることが大切。

生物・生態系の研究の重要性

1つ目に紹介した動画で、コメンテーターの方が仰っているように日本ではお金にならない研究をしたがらない研究者が多い。

これは生物学だけでなく、ほかの分野でもある。

例えば経営学ではお金になるマーケティングや金融は盛んだけど、人材管理は、、、(ただし全くというわけではない)

日本人が死から遠ざかっているということ

日本人は死を遠ざけている。

昔は家で息を引き取るのが一般的だったが、今では病院。

70年以上戦争をしていないということだけでなく、オオカミという獣による死がなくなっている。

これが良い悪いではなくて、生とは死があって初めて引き立つのではないだろうか?

つまり死を意識することによって、毎日努力したり、感謝したりするのではないだろうか?

例えば東日本大震災であったような感じ。

生物の淘汰と生態系

自然界において生物の淘汰は自然に起こる。

人間による駆除もそれと同じだと考える人もいるかもしれない。

しかし現在、シカやイノシシによる害は増えており、それはオオカミによる間引きが必要であることは間違いない。

自然の尊さ、偉大さを感じるとともに、繊細さも持っていると知らなくてはならない。

同時にオオカミの再導入などの改善策も考えていくべきであろう。

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