
『もっとにぎやかな外国語の世界』 黒田龍之助
目次
この本を読もうと思ったキッカケ
たまたま大学の授業でアジア太平洋の言語という授業があって、その授業のテキストとして指定されたのを購入したのがキッカケ。
題名が面白そうだったのと、そもそも言語学にちょっと興味があったから読んでみたら思った以上に面白かったです。
言語”ことば”について
僕はそもそも言語に興味があって、言語学について自分で調べてみたりしていた。「語族とか語派ってどういう意味なの?」とか。
「なにか言語を勉強したい!」っていうヒトにオススメの一冊(特にマイナーな言語)。少しでも言語についての知識があれば、この言語は自分で勉強できそうだな、とかがわかってくる。
もちろん「この国に行きたいから現地の言語の勉強するんだ!」っていうのも良い理由だけど、その言語の成り立ちとかもぜひ知っておいてほしい。
なぜなら「スペイン語とポルトガル語はどのくらい近い言語なのか?」とか「言語は違うけれど、相互に理解できるくらいに近い言語もある」ってことを知っておけばモチベーションとか勉強法にも取り入れることができるから。
この本は初心者向けに作られていて非常に読みやすく、難しい専門用語もないから非常にオススメ!
簡単な外国語を教えて!
結論から言います。そんな言語は無いです!!!
それはなぜか?
全ての言語はムズかしいポイントがどこかにあるから。
中国語は漢字だし、文法もあってないようなものだけど、発音が難しい。インドネシア語はローマ字読みだし、文法も簡単だけど、レベルが上がるにつれて単語が難しくなってきます。
日本語だって発音はカンタンだけど、文法が難しいでしょ?若者ことばもいっぱいあるし。
逆にピダハン語みたいに過去形・未来形がなくて笑えるくらいカンタンそうな言語もあるけど、、、、日本語で書かれた教科書がなーい
そういった意味ではムズかしい言語かも(笑)
スラヴ語について特に詳しく書かれている
詳しくといっても入門者向けだからそれほどじゃないけど。
著者がスラヴ語の専門だから、ロシア語とかチェコ語とかいわゆるスラヴ語派って呼ばれる言語たちについて詳しく書かれている。
スラヴ語(派・族)って?
主に東欧のことばでチェコ語やクロアチア語・ブルガリア語など、ロシア語もスラヴ語の一つ。
巻き舌をよく使ったり、英語のアルファベットだけでは表せない発音があったりするため文字の種類は多い。
キリル文字を使う言語が多い
ロシアの文字として有名で、どこかで見たこともあるんじゃないでしょうか?ラテン文字と似てる文字もある。
キリル文字とはよく顔文字として使われている。дとかΦとか。
もちろん一部の言語にはラテン文字を使う言語もある、クロアチア語とかポーランド語とか。そっち系の言語を勉強したいけど「もう新しい文字は嫌だー」ってヒトにはそこらへんがオヌヌメ。
外国語に興味があるアナタにオススメ!
同じ著者の黒田龍之助が書いている「ポケットに外国語を」という本をこちらの記事で紹介しています。
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