多民族国家・マレーシアの差別的政策のウワサと実態とは?格差や差別はあるのか?

マレーシア
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こんにちは、杖氏(@tsueshi-blog)です。

東南アジアにあるマレーシア。

実はマレー系・中華系・インド系の3つの民族がいる多民族国家なんですね。

やはりイロイロな民族が集まると問題も起こるもの。

この記事では「通称:マレー人優遇政策」と呼ばれる、「プミプトラ政策」について紹介します。

マレーシアってどんな国?

マレーシアの国旗

そもそもマレーシアってどんな国でしょうか?

マレーシアは東南アジアにある国です。

国名のマレーシアは「マレー人の土地」という意味があり、その名の通りもともとはマレー系マレーシア人の国でした。

マレーシアはもともとイギリスの植民地であり、同じく植民地だったインドから労働者がたくさん入ってきました。

また中国の内戦から逃れてきた人たちが定住したことから、3つの民族が共生する多民族国家です。

現在はマレー系(60%)・中華系(30%)・インド系(10%)くらいの割合となっています。

詳しくは下の記事で紹介しています!

マレー人とマレーシア人は違う!?間違って使うとマズい、マレーシアの複雑な民族事情について

プミプトラ政策とは?

マレーシアで現在も行われている「プミプトラ政策」とはどのような政策でしょうか?

それを知るためには、マレーシアの経済について知っておきましょう。

マレーシアは言わずとしれた多民族国家で、

  • 人口の過半数を占め、政治に影響のあるマレー系
  • 経済に影響をもたらす中華系
  • 割合も低く、隅に追いやられているような印象を受けるインド系

の3つで構成されています。

中華系マレーシア人は、他の国の華人と同じように商売が上手です。

マレーシアも経済の大部分を華人に占められています。

そのため多数派のマレー系が、政治の力を使ってマレー系マレーシア人を優遇するための政策を作りました。

それがプミプトラ政策です。

実際にどのようなことが行われているのでしょうか?

企業の代表にマレー系住民がいないといけない

マレーシアでは、会社の取締役に最低1人のマレー系が必要です。

それは決して法律などで決まっているわけではないんですが。

マレーシアの国営企業や、公共事業の仕事はマレー系の取締役がいないと受けることができないのです。

なぜなら国営企業も政府も、国民の多数であるマレー系住民の意見を尊重するためこのようなことが起こります。

他にも「ある程度の株をマレー系が保有していなければいけない」暗黙の了解があるらしいです。

公務員や国営企業での優遇

僕がマレーシアを旅行でまわった時、明らかにおかしい点に気が付きました。

税関・入国審査・駅の職員などの公務員が「全て」マレー系マレーシア人である、ということ。

1人たりとも中華系やインド系の職員を見たことがありません。

1人も」です。

また国営企業もマレー系住民を優先することが多く、中華系・インド系の入社はとても難しいとのこと。

本当にマレーシアのお金持ちに中華系は多いの?

中華系マレーシア人が経済を動かしていると書きましたが、実際ににお金持ちは多いのでしょうか?

フォーブスの「マレーシアでもっともお金持ちトップ50」を参考にします。

記事はこちらです。

Forbes “Malaysia’s 50 Richest”

この記事を上から見ていくと、やはり中華系マレーシアがほとんどですね。

特にトップ10のうち、9人は中華系マレーシア人です。

シンガポールが建国したワケ

シンガポールの独立はとても特異なケースです。

独立というと、アメリカ独立戦争をはじめとして「勝ち取るもの」というイメージが強いです。

しかしシンガポールの場合は、マレーシアに「追放」されたのです!

マレー系住民の優遇を進めるマレーシア政府に対して、リー・クアンユー率いるシンガポール政府は、公平性を大事にしていました。

そのため双方はしばしば衝突することも。

結果的にシンガポールが独立した後も、それぞれの民族が公平に扱われるようにルールが作られています。

そのこともあり、シンガポールはマレーシアに比べて中華系・インド系の割合が高くなっています。

僕がマレーシアで気づいた民族同士の格差やひずみ

ぼくがマレーシアのイロイロな都市を訪れてみて、そこまで民族ごとの格差などは感じませんでした。

これがプミプトラ政策による効果なのかはわかりません。

また僕が訪れた街が、クアラルンプール・ペナン・イポー・クアラカンサーといった比較的大きな都市だったこともあるかもしれません。

さらに田舎の地域やボルネオ島などに行くと、また違う光景があるかもしれませんね。

ただし格差はあまりなかったものの、他の民族を避けている印象を受けました。

いくつかの例を使って紹介します。

民族ごとのグループがある

どこのレストランに行っても、同じ民族どうしで固まってご飯を食べているのが印象的でした。

レジなどで最低限の会話をするだけで、あとは母国語で会話している人たちばかりです。

マレー系のみ・中華系のみといった学校がある

中華系の学校・マレー系の学校のように、民族ごとに学校が別れているのがとてもおもしろかったです。

やはり文化・宗教・習慣などが違いますから、少しずつ学ぶ内容も変わってくるんですね。

そういった学校に他の民族の学生が入れないこともないですが、特に中華系の学校は倍率が高いため入学が難しいです。

その中でも1番驚いた学校は、マレー系の学生しか入学できない私立学校です。

僕が訪れたとある学校は、全国でも有名な私立中学・高校の一貫校です。

卒業生に政治家などを多く輩出していることから、全国から入学生が集まるそうです。

その学校は全ての生徒がマレー系マレーシア人で、一部の先生が外国人で構成されています。

さらに驚いたことに、このことについて中華系マレーシア人の方に聞いてみると。

「あ〜、あるある。」

といって、当たり前かのように話していることでした。

溝は深いように見えます。

民族を超えた結婚が難しい

次に民族を超えた結婚、特にマレー系との結婚が難しいです。

例えばマレーシアで、中華系(仏教)マレーシア人とマレー系(イスラム教)マレーシア人が結婚したい場合、

  • どちらかの宗教に合わせなくてはいけない
  • (マレーシアのイスラム教では)イスラム教をやめることができない

というルールがあります。

つまりイスラム教にならないと結婚ができません!

クアラカンサーで出会った中華系のおじさんは、奥さんと子供がいるそうです。

しかしイスラム教に改宗することに抵抗があるため結婚しておらず、事実婚であるとおっしゃっていました。

プミプトラ政策に対する、現地住民の評価

最後に、プミプトラ政策に対してマレーシア人はどのように思っているのでしょうか?

民族ごとに分けて紹介します!

マレー系マレーシア人はプミプトラ政策に賛成?

マレー系マレーシア人はプミプトラ政策に対して、良くも悪くも思っていないようです。

プミプトラ政策で喜んでいるのは、「マレー系のお金持ちだけ」だからだと考えられます。

「別に良いことが起こっているわけではないけど、中華系にこの国を握られるのはイヤだ!」

という考えが根底にあるのではないでしょうか?

中華系マレーシア人はプミプトラ政策に反対

中華系マレーシア人に話を聞くと、やはり反対という意見が多くありました。

さきほどの結婚など、イロイロなルールにしばられていると感じているようです。

しかし国民の過半数を占めるマレー系に政治で勝てるわけがなく、諦めているようにも感じます。

またこの話題について話したがらない人が多くいました。

英語ではなく、中国語で話すと答えてくれる人もいました。

インド系マレーシア人は中立の立場?

人口の割合がもっとも低いインド人にはプミプトラ政策に関する話を聞くことができませんでした。

そもそもインド系の住民に合うことが少ない上に、この話題になると話を止めてしまうからです。

中華系の人と同じように、タミル語などで話すと教えてくれるかもしれません。

まとめ

いかがでしたか?

多民族国家マレーシアは、これから外国人の増えてくる日本で見習うべき点が多々あります。

しかし一方で、マレーシアでも問題が起こっているのはこれまで紹介してきた内容でわかったと思います。

それでもマレーシアは魅力的で楽しい国なので、ぜひ訪れてみてください!

それでは、杖氏(@tsueshi-blog)でした。

ごきげんよう〜


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